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2010/01/27

NYブルックリンのライヴで最新作のリリースを祝う

ボルチモア出身のデュオBEACH HOUSEが、1/26(火)の晩にNYブルックリンにあるBELL HOUSEでソールドアウト・ライヴを行い、メンバーのVICTORIA LEGRENDは満員の350人の観客に向かって「まるで誕生日のパーティーみたい」と呼びかけた。

そのコメントには一理ある。なぜなら、ヴォーカリスト兼キーボーディストのLEGRENDとギタリストのALEX SCALLYには、最新アルバム『TEEN DREAM』の“誕生日”を祝うというもっともな理由があったからだ。ライヴ当日にリリースされたばかりのSUB POP移籍第1弾となるこのサード・アルバムは、BEACH HOUSEにとって過去最高とも言える秀作で、彼らをローファイ・アクトからドリーム・ポップの強力な担い手へと押し上げる優れた内容に仕上がっている。

2006年のデビュー作『BEACH HOUSE』と2008年のセカンド・アルバム『DEVOTION』に比べ、最新作『TEEN DREAM』ではより力強い演奏と明確なメッセージを持った楽曲が作品全体を支えており、これまでで最も理解し易い作品という印象を受ける。そしてライヴでは、単に“夢見心地のサウンド”で観客を魅了するだけでなく、「WALK IN THE PARK」のメロディックなフック、キーボードを前面に押し出した「USED TO BE」、そしてゴージャスなアンコール曲「10 MILE STEREO」などで意外性を感じさせるステージ展開を実現していた。

演奏内容は最新作からの楽曲に重点を置いていたが、前作『DEVOTION』に収録されていた「HEART OF CHAMBERS」やスローで官能的な曲「GILA」といった作品も演奏し、詰め掛けたファンは耳馴染みのある懐かしい曲に酔いしれていた。親密な雰囲気の中で展開された今回のステージは、観客たちの心に長く残るパーティーの余韻を与えていたようだ。

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